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Corpus

moilにはコツコツ作るという意味が込められています。

今回始めるCorpusという試みでは、デザイナーが出会ってきた
アンティークやヴィンテージを紹介したいと思います。

何せ素材が贅沢な本物の物作りの精神が宿っていて、
moilがこうありたいと思う気持ちと通じるところがあるのです。

全15回を通して、手に取るジュエリーにより愛着を感じてもらえたら嬉しいです。

休業中、皆さんと少しでも時間を共有できればと思っています。
更新は週1回、真面目にやっていきます。

「アクセサリーじゃなくてジュエリー」
パリでオートクチュールを学び、いつか自分のブランドを、とぼんやり絵を描いてた2009年。日本に戻ってきて美術大学で働いていた2013年ごろ、ファッションは大きな変化を迎えていました。

街に溢れる女の子は、Tシャツ、デニム、歩きやすい靴にダイヤのネックレスを。そんな”ヒップ”な景色に染まっていたのです。Normalを語源にするNormcoreらしさが全開でした。

私が憧れて学んだオートクチュールとはちょっと違う潮流。この時代にブランドで何ができるかなと思うと、ファストファッションが中心であっても、ダイヤモンドみたいな普遍的な装飾品ならば、大切にしてくれるかなと考えるに至りました。着てるものがアノニマスなものなら、少しはエッジのきいた装飾品で遊びたいよね。

アンティークジュエリーは100年の時を超えてきたものたち。2022年の今をもってなお修理され、石を付け替え、磨かれて、人の手を首を耳を彩っています。大切に作られた装飾品は時代という淘汰に負けず輝きを保ち続けているのです。

moilは「未来のアンティークジュエリーを作る」と言ってきました。Normalな中にも技巧を凝らした楽しさを。Cutting Edgeな中でも自然が産んだ美しく貴重な恵みを活かしたい。 

それがmoilなりの気持ちなんです。

 

2022.04.23